はじまる転職・外資系ITのキャリア (はじてん)

外資系IT企業への転職を機に四半世紀を過ごし、海外勤務も含めてキャリアのチャンスにも恵まれた後に、現在はFIRE生活を送っています。

外資系IT企業では「トリリンガル」もさほど珍しくない。

先日「XG」というガールズグループがメディアで紹介されていたのですが、メンバー全員が「日本語」「韓国語」「英語」の3か国語話者のトリリンガルだそうです。すごいですね。昨今は、エンターテイメントの世界でもグローバル化が進んでいる様に思います。

僕も一応トリリンガル(日本語、英語、スペイン語)なので、ちょっと親しみを覚えました。外資系IT企業でも、トリリンガルはさほど珍しくありません。日本支社でも外国人の採用は普通にありますし、本社が欧米だったりすると海外の支社では、様々な国籍や移住者、バックグラウンドを持つ人がいるので、言葉も様々に操ります。

同僚の中にも言語が得意な方も多く、日本語、英語の他に、韓国語だったり、タイ語だったり、インドネシア語だったり、ドイツ語だったり、フランス語だったりと、様々な国の影響を受けて言葉も達者な方も多かったです。

「英語」が世界の共通言語として浸透してから日本でも英語が苦手だったり、英語の習得に苦労されている方も多いですが、外国語に苦労しているのは、日本人だけではありません。僕は、一時期、カナダに留学していましたが、カナダの公用語は英語とフランス語の2ヶ国語でスーパーで売られている商品パッケージには必ず両言語での記載がありますし、義務教育ではどちらの言語も習得する事になります。

ただし日常的にフランス語が話されているのは「ケベック州」と言う東側の特定の州だけで、その他の州は「英語」が日常に使われていますので、英語圏の学生達がフランス語を習得するのは、なかなかに大変な訳です。そのため「フランス語嫌い」なカナダ人は結構多い印象です。

また、英語がこれだけ世界に浸透したのは歴史的な背景もありますが「文法が比較的容易」な事も関係がある様です。スペイン語はヨーロッパ言語の中でも比較的文法や発音も容易な言語とされていますが、それでも英語よりは文法も複雑です。

言葉を学ぶ事は文化を学ぶ事なので、面白いですし、興味深いです。が、僕はスペイン語を勉強していた時に「もう言語の勉強はこれで終わりにしよう」と思っていました。言語を「できます」とそれなりに言えるまでには、相応の時間と労力が必要です。第3ヶ国語目を徐々に習得するにつれ、なかなかに頭が混乱していた事を覚えています。

日本語や英語で話していても、ポロリとスペイン語の単語だけが出てきてしまったり、逆も然り、これって習得途中に起こりがちな現象で、ある程度のレベルで完全にマスターできると脳内の領域が分かれる感じがして混ざることも無くなりるのですが、新鮮な感覚でした。

たまに英語まじりで得意げに日本語を話している人なんかに遭遇すると「なんか気持ちはわかるけど、中途半端を自ら晒す様で辞めた方がいいのにな」と内心思います。