はじまる転職・外資系ITのキャリア (はじてん)

外資系IT企業への転職を機に四半世紀を過ごし、海外勤務も含めてキャリアのチャンスにも恵まれた後に、現在はFIRE生活を送っています。

「転職サイト」と「転職エージェント」の使い分け。

昨今は、転職ブームとでも呼べるほど、多くの企業が人材紹介事業に参入し、数えきれない程のサービスを展開しています。中でも「転職サイト」「転職エージェント」はサービスの根本が少々異なりますので、上手く使い分けるのが良いと思います。

転職サイトが向いている人

転職サイトは、求職者が自身のプロフィールを登録して公開し、転職サイトの企業側利用者が、これら求職者のプロフィールを閲覧し、候補者と判断される場合に「スカウトメール」などと呼ばれる形で、求職者へ連絡を試みる仕組みです。

「企業側からサイト利用料を徴収する」ことで利益を上げています。

そのため以下に当てはまる場合に、登録をオススメします。

  • 転職までに時間がある人
  • 早急な転職は考えていない人
  • 自分のキャリアの可能性を探りたい人
  • 転職先のイメージがあまり浮かばない人
  • 経験が浅い人

転職エージェントが向いている人

転職エージェントのサービスは、各求職者に人材紹介会社の担当が割り当てられ、その担当者が企業側から依頼された求職案件と求職者を照らして取り次ぎされ、求職者と企業側を繋ぎます。

「成功報酬型である事が多く、如何に多くの転職を成功させるか」が利潤の源です。

そのため以下に当てはまる場合に、登録をオススメします。

  • 積極的に転職活動を行いたい人
  • 転職まであまり時間がない人
  • 転職先のイメージが明確な人
  • 転職をしてキャリアアップを図りたい人
  • ある程度の経験がある人

これら人材紹介サービスは「ヘッドハンター」などと呼ばれ、20年程以上前からも存在する仕事ですが、以前はハイキャリア中心だったが故の名称の仕事でしたが、現在ではあらゆる人を対象にサービスが展開されています。

正直「転職ブーム」に乗ってこれらのサービスは玉石混合を呈しているのですが、時間を経るとともに「淘汰」されてくるとは思います。

最後に残るのは、

「真にクライアントと転職者を結ぶ地味にな努力を重ねている会社」

にはなりますので、今は転職者自らが見極めて行くことが大切です。

ただ、業界や転職者のセグメントも細分化されてきており、より個々人に寄り添った案件紹介が進んでいく様に業界全体も洗練されてきている様ですので、IT業界だけではなく、IT業界で培った知識や技術で別の業界へ転職するという選択肢の幅も広がっているように思いますし、逆もまた然りです。

ビジネスとITが密接に繋がってきている時代においては、多くの人々が様々な知識・経験を有する事が、各業界にとっても競争力に繋がりますので、人材の流動性が高まる事は望ましいと感じます。