はじまる転職・外資系ITのキャリア (はじてん)

外資系IT企業への転職を機に四半世紀を過ごし、海外勤務も含めてキャリアのチャンスにも恵まれた後に、現在はFIRE生活を送っています。

「ジェンダー平等」な環境。

僕がIT業界で働き始めた頃は女性もいるにはいたのですが、理系の職種でしたし「IT土方」の領域ではシステムのリリース前は連日の徹夜になったり、緊急時には夜を徹しての復旧作業が当たり前でした。

そのため、体力的な面からもまだまだ少数だったのですが、商材のサービス化やIT技術が幅広く浸透したことによる職種の拡大、業界での働き方改革などもあり、昨今はIT業界で活躍する女性も多くいます。

特に欧米の外資系企業では、男女平等な職場環境は以前から盛んに推進がされており、それでも実のところ上層になると欧米本社でも「ガラスの天井」などと呼ばれる女性にとっては見えない壁もあった様ですが、時代も進み女性管理職は全く珍しくありませんし、その割合も男性と遜色ない程です。

以前は「IT = 技術」と言った認識も強かったのですが、昨今では「営業」は元より、製品やサービスの「活用支援サービス」「コンサルティング」と言った技術スキル直球と言うよりも商材はIT資産ですが、ソフトスキル面の能力が重視される職種も増えている事から「ザ・職人」の仕事から女性でも働きやすい環境へと変化しています。また、ITを導入する顧客の幅も広がった頃から「プリセールス」などの営業支援にも女性が活躍している場合もあります。

欧米の外資系企業の多くでは、性別・性的嗜好による職場での差別は一切認められませんので、ハラスメントはもってのほかですが、給与、待遇などにおいても差はありません。また、LGBTQなどの性的マイノリティーの方で自身の性的嗜好をオープンにして働いている方も多くいますし、多くの企業でERG(Employee Resource Group)と言う社内コミュニティーを形成している会社もあります。

日本の支社ですと、どうしても社員の多くが日本人、その中には昭和のおじさん・おばさん達も多くいますから「昭和的価値観」で仕事をされている方も中にはいますが、それらは往々にして「無知から来る差別的表現」であることも多いです。

また、本社を欧米各国におく企業でも、支社の国によっては文化的な背景からくる価値観なのか、女性の給与や職位が低く抑えられていたりする場合もあり、その様な状況も積極的に改善する様に働きかけを行なっていたりします。

僕の田舎の母も随分と働き者で、仕事の内容は男性社員と遜色が無いにも関わらず、長い間、給与はいつも男性社員の半分でしたので、ジェンダー平等を推進される企業は応援したいものです。

日本企業でもジェンダー平等は、当たり前になりつつありますが、都心はまだしも地方の中小企業では払拭されていないケースもあろうかと思いますので、この風潮が広がっていく事を願うばかりです。