はじまる転職・外資系ITのキャリア (はじてん)

外資系IT企業への転職を機に四半世紀を過ごし、海外勤務も含めてキャリアのチャンスにも恵まれた後に、現在はFIRE生活を送っています。

外資系IT企業で「年収1000万円」は「特別」ではない。

物価の上昇も甚だしい昨今ですが、日本の会社員の目標年収って、数字のキリも良いからなのか「年収1000万円」と語られる事が多い様に思います。

「目標」とされるくらいなので、達成するにはそれなりの努力と能力と成果が求められる水準だとは思うのですが、外資系IT企業においては「さして珍しくない」です。

僕は管理職でしたので部下の給与を全て把握していた、というか年次の査定を公平に行うためには把握していなくてはならなかったのですが、一般社員でも、年収1000万円を超える人は、多くいました。

僕が勤務していた複数の会社でも、エンジニアやコンサルタント職で、普通にやっていれば、30代後半 ~ 40代前半のリーダー的な人材であれば、1000万円をこえる給与はありました。

営業職の方は、インセンティブと呼ばれる歩合制のプログラムで収入が大きく変動しますし、営業成績が芳しくないと基本給だけでは、厳しい様です。

僕は、出世欲もそれほどなかったですが、なんだかんだで、30代後半には、ボーナスや残業込みにはなりますが、1000万円は超えていた様に思います。優秀な方はもっと早くに到達しています。

人生、お金だけに囚われていても・・・とは思いますが、あるに越したことは無いので、以前に「手取り13万円」のつぶやきが話題になりましたが、もし、金銭的な事でなかなか先の人生に希望が見出せない状況の方は、働く環境の選択肢として検討されてみても良いかと思います。

外資系のIT企業は、グローバルに事業を展開している事も多く、他国の従業員の給与水準とも比較され、同一労働、同一賃金も推進されています。ですので、安価なコストで賄えるタスクは、ローコストロケーション、と呼ばれる物価の安い国へ移管されていきます。

その点では、日本で働くにあたっては、顧客と接点のある職種の方が言語や商習慣の優位性がありますのでリスクは低く、逆に、他の国でも対応が可能な仕事は、いつ他国へ移管され、日本での仕事を失ってしまうとも分かりません。

責任範疇が明確に定められていますので、実力が試されますし常に結果を求められますが、その分納得できる給与も手にできるのが外資系のIT企業だと思います。同僚とも良い関係を築きながらも常にライバルとして切磋琢磨しながらの競争も続きますので、毎日会社に出社してみんなで一緒に仕事する、のが好きな人には少々世知辛いドライな環境に見えるかも知れませんが、自分の能力を試したい、限界までやってみたい人にはお勧めの職場です。