はじまる転職・外資系ITのキャリア (はじてん)

外資系IT企業への転職を機に四半世紀を過ごし、海外勤務も含めてキャリアのチャンスにも恵まれた後に、現在はFIRE生活を送っています。

管理職は辛いよ。「 屁理屈と平等ちゃん」

上司への愚痴は会社員のあるあるですが、管理職の中でも様々と部下のお話は出るものです。上司も選べませんが、部下もそうそう選べないのが会社員です。組織から与えられた戦力で競争を勝ち抜く成果を上げるのが管理職の役割です。

そうは言っても、世の中には本当に色んな人がいます。僕の四半世紀の会社員人生の中で特に印象的だった「困ったちゃん」を紹介してみようと思います。

困ったちゃんその③:屁理屈と平等ちゃん。

新卒の女性でしたが「自分に都合の良い理屈」は声高らかに主張する承認欲求の延長線上にいた方で、良い大学も出られて学歴としてはエリート意識も高い人なのだと思います。

即戦力を求める外資系企業でしたから、同じ部署の同じチームに中途採用の人も多くいて仕事の内容は同じお客様対応ですが、新卒の給与は会社の規定もあり「経験を積んだ中途採用の社員よりも低い」のですが「同一労働、同一賃金」であるべきだ!と事ある毎に主張します。

言っている事は理解しないでもないですが、確かに、お客様対応に関しては仕事量も、お客様からの評判も数字上は他の中途社員と類似した成績を残しています。しかし、それがイコール「中途社員と同等の給与を受け取るべき理由」にはなりません。

与えられた仕事はこなしますが、チームの状況として残業が必要な場合でも協力的ではありませんし、例外的な状況においても積極的に矢面に立って対応する事もありません。

そこは、今までの様々な経験を経て来ている中途採用の社員が、会社の事情も自身のプライベートと折り合いをつけながら理解して協力してくれましたし、いざと言う時にも困難から逃げずに管理職と一緒に乗り越えようとしてくれるので頼りになるのです。

アルバイトやパートさんの様に、お願いする決まった量の仕事であれば「同一労働、同一賃金」は誰にでも分かり易く適用出来ると思いますが、会社員の場合には「言われた事はやってますけど」にどれほどの価値があるのかは心底、疑問です。

外資系企業の多くでは「WHAT:数字で評価される成果」「HOW:言動・行動による他者貢献の成果」の両面で評価がなされます。前述の新卒の方の論調は、この自分の「WHAT」だけを正当化して「不平等」を主張するのです。

仕事の成果をゲームの様に、拝金主義のマネーゲームにしてしまう人々が「欧米的」と批判され、特に伝統的な日本企業の文化を重んじる会社からは「嫌煙」されるのです。

あまりにも浅はかだとは思いますが、インターネットで都合の良い情報だけを取捨選択し、当然の権利、当たり前の理論の様に屁理屈を並べる人々には少々残念な思いを抱きます。

結局、その方は営業系の部署へ移動されましたが「営業」はそれこそ数字が全ての厳しい世界です。彼女にとっては「平等」だったのかも知れませんが、故に、新卒で大した経験も実力もない人が「より辛い状況」に追い込まれたのは言うまでもありません。

過去の管理職は辛いよ。シリーズは以下です。

haji-ten.hatenablog.com

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