はじまる転職・外資系ITのキャリア (はじてん)

外資系IT企業への転職を機に四半世紀を過ごし、海外勤務も含めてキャリアのチャンスにも恵まれた後に、現在はFIRE生活を送っています。

インドのIT人材がすごい。

先頃、インドの人口が中国を抜いて最多となったニュースも記憶に新しいですが、外資系のIT企業で働いていると「インドの成長の凄まじさ」はひしひしと感じる事が多いです。

様々な民族の言語があり、過去イギリスの植民地であった歴史的背景からも、共通言語が英語であるインドは、ここ10年程でかなりのIT立国となり、IT業界においては、欧米諸国企業の様々なオフショア先となっています。

IT技術が進歩した昨今、お客様とのコミュニケーションは電話だけでなく、チャットやリモート会議などでも可能となり、物理的な距離の影響を受けなくなっており、英語圏の営業やサポートのコールセンターはインド各地に設置されていたりします。

また、ゼロを生み出した国な事もあって、理系には強い印象があり、優秀なエンジニアも多数存在しますし、裕福な家庭出身の人たちは英語圏へ留学し就職し、積極的にその知識を身に付けて、キャリアに対しても貪欲により良い待遇を求めて競争意識も高い人が多いです。

それにも関わらず、物価自体はまだ割安な事もあり、グローバル企業のビジネスにとっては、とても重宝されるローコストロケーションです。昨今では、アジア太平洋地域を統括される役職には、インドの方も増えてきていて、これからは上司がインド人という事も珍しくありません。

これからインド経済も大きく発展するについて、物価も徐々に上がっていきますが、mもう10年以上も前の昔ですが、一緒に働いていたインド人の同僚から、面白い話を聞いたことがあります。

「インド経済は他国に頼らなくても自国の内需で十分経済が回るんだよ。だから、あまり海外進出したり、輸入に頼らないので、良くも悪くも大きく変化しない」

と言っていたのが印象的でした。その時代からは、グローバルサウスという形での存在感も構築して、かなり外国諸国とも様々に影響し合いながら、国内の状況も変わったのだと思いますが、日本で外資系IT企業で働く立場から見ると相当の脅威です。

日本もデフレが続き、海外から見るとその国内コストは下がって来ているものの、まだまだ、日本よりもコストが安く且つ優秀な人材を生み出している国は多くあります。そんな中で「日本にそのポジションを置く理由」「日本のビジネス成長に投資する理由」が求められています。

これからも様々な局面でインドの人々と関わりながら働くことも多いIT業界になりそうです。