はじまる転職・外資系ITのキャリア (はじてん)

外資系IT企業への転職を機に四半世紀を過ごし、海外勤務も含めてキャリアのチャンスにも恵まれた後に、現在はFIRE生活を送っています。

「ティール組織」でいなくなる管理職。

僕がFIRE生活へ入る以前、管理職として会社員をしていた特に最後の数年は、自分のチームには、このティール組織について度々話していました。

外資だけではありませんが、IT業界もここまで世の中に浸透し、IT企業自身もこれまでのビジネスの中で成長と成熟を遂げてくると、それに合わせて成長・成熟してくる内外の組織も出てくるように思います。

ティール組織の詳細については、割愛しますが、ティール組織では、よりフラットな組織構造となり「現場のメンバー自身が、それぞれの存在意義や目的に沿って、意思決定をしながら、組織が運営される形になります」要するに「管理職が必要なくなります」

僕が管理職をしていた時期、自分の事を棚に上げて言わせていただくと「まあなんとも世の中には、使えない管理職がゴロゴロいるのだろう」と毎日の様に感じていました。

「自分では何のリスクも取らず、上司のご機嫌と社内政治に奔走し、部下の成長には無関心で、降りてくる数字だけ見て、不出来な部分は部下を詰めて改善を要望し、反発する者は組織から追い出す」みたいな人々が「僕は私は管理職だから」と、どうにも勘違い極まりない権力を振り翳して、平気で偉そうにしてました。

一応、僕は上司からは面倒な奴と思われていたのですが、部下からは慕われる管理職だったのでので、現場からの信頼は得られていたと思います。

(それが故、中々出世しないのですが、まあ、出世したところで・・・理不尽な事が増えるだけですから。結局、出世できるのは、清濁全てを呑み下して「YES」を言い続けられる人間です。)

そんな管理職は、これからの時代、完全に淘汰されるのは時間の問題です。

リーダーシップとマネージメントを混同して、履き違えている人は多いのですが、ティール組織が一般化すると、組織を動かして「0 -> 1」か「1 -> 10」ができない管理職はいなくなり、現場主導で付加価値を産む組織となっていきます。

日本の管理職の生産性は世界の中でも下位の様ですが、実際の現場の経験としても、あまりに呑気な危機感の無いぶら下り管理職が数多いる様には思います。この10年ほどで世界は劇的な変化を遂げているのですが、それにも気付かずアップデートも出来ず、昭和の管理職を振りかざして逃げ切り人生を狙っている中高年です。

まあ、会社員という枠組みから離れた僕には、この先そういった人達がどうなっていくのかを、見守る以外にはありませんが、成果を出している人が公平に公正に評価される組織へと向かってもらいたいものです。