異業種からIT業界への転職などを希望されるのであれば、まずは何か特定の「ITスキル」を身に付けて、IT業務の経験を積む足掛かりを掴むのが近道だと思います。
僕は、学生時代から情報工学を先行していたので、ある程度のプログラミングスキルを持ち合わせた状態で、最初「プログラマ」として、「C言語」や「Visual Basic」と言った開発言語を使って、保険会社や通信キャリアのシステム開発をしていました。
その後、外資系IT企業への転職にてデータベースソフトウェアのエンジニアとして顧客の企業システムに関わる様になっていきます。その後、サポート部門やコンサルタントなども経ていくのですが、最終的に、一番得意な開発言語は「Java」でした。
希望される領域の技術スキルを身につける事が、ご自身の理想のキャリアに繋がりますので、それぞれの意向に沿って以下のどれかの様なスキルを身につけると良いと思います。
- サーバ分野:ハード構成・OS・ハイパーバイザ・仮想化環境
- ネットワーク分野:ハードウェア領域・ネットワーク構成・設計トポロジ・敷設
- データベース分野:データベースソフトウェア・データ設計・データリカバリ
- データ分析分野:ビッグデータ・分散処理
- セキュリティ分野:セキュリティソフト・ウイルス情報・定義ファイル
- ストレージ分野:ハードウェア・ファームウェア・データリカバリ
- Web系分野:ウェブサイトやウェブアプリケーション設計・開発・デザイン
- クラウド分野:PaaS・IaaS・SaaSなどクラウド空間でのソフトウェア管理
- 開発分野:プログラミング・アルゴリズム・フレームワーク活用・オープンソース
- 映像関連分野:CGや3Dモデリング、デジタル編集
これら特定の技術分野を身につけると、以下の様な職種へ繋げていくことができます。
- 製品・システム開発分野:企業システムやアプリの開発・試験・納品
- コンサルティング分野:業務課題把握・IT活用方針提案・導入・実装・活用支援
- 教育分野:IT製品の学習・研修の開催・質疑応答・顧客満足度調査
- サポート分野:問い合わせ対応・トラブルシューティング・顧客満足度調査
- プリセールス分野:設計サンプルや製品デモの制作・プレゼン・営業技術支援
「IT」という言葉だけでは広すぎて具体的な職業までには結びつかないので、自身の強みを把握しながら、どの様な職種であれば、自身の能力を如何なく発揮できるのか精査されると具体性を帯びて来ると思います。