はじまる転職・外資系ITのキャリア (はじてん)

外資系IT企業への転職を機に四半世紀を過ごし、海外勤務も含めてキャリアのチャンスにも恵まれた後に、現在はFIRE生活を送っています。

外資系IT企業の「面接」準備。

僕は、会社員時代の管理職だった頃には、もう、うんざり〜する程、採用面接をしました。採用って管理職の仕事としては、組織を円滑に運営するために大変重要な仕事なのです。

その時の採用側からの経験と、実際に自分も複数に渡って転職の面接を受けていますので、その時に心掛けをお話しできればと思います。まず、面接が決まって、僕が一番最初にやることは、対象企業のリサーチです。当たり前の様ですが、意外に全くその会社の事を知らずに面接にくる人がいます。

売り手市場だと思っているのか、滑り止めで受けている、という可能性もありますが、企業側も受ける側も時間を割いて面接しているので、結果はどうあれ、お互いに気持ちの良い体験としたいものです。対象企業の事業内容やその分野に関する市場の状況、将来的な展望や可能性についても探ります、その上で、自分がどうして応募をしたのか、動機をまとめます。

その次に自身の長所・短所をその職種向けに調整します。エンジニアのポジションと、プロジェクトマネージャのボジション、管理職など職種によって求められる能力が変わります。過去の経験と照らして、それぞれのポジションで優先されるスキルを洗い出し、自身のスキルとマッチングさせていきます。

エンジニアであればIT技術的な部分だったり、サポートならコミュケーション能力であったり、プロジェクトマネージャであればマイルストーンとスケジュール管理の能力だったり、といった感じでしょうか、

そして、希望の職種に関連しそうな、自身の過去の実際のエピソードを精査します。「今までで一番大変だったプロジェクト・タスクはなんですか?」

「今までで苦労したことはなんですか?」

「その時、どのような工夫・努力をして対処しましたか?」

「今までで仕事で感じた課題とそれをどのようの改善しましたか?」

など、過去の実際のエピソードから、その人のモノの見方や考え方、チームワークの有無なども鑑みることがあります。それは、現時点での能力だけではなく会社や管理職は人材育成も担っているので、入社後のその人の伸び代の可能性を探りたいのです。

僕が一番人材採用を行なっていた頃の会社は若い社員が多い会社で、中途採用の人は入社後、これら自身よりも確実に年下の先輩から業務を教わる事になりますので、それらの人間関係に抵抗がある人はどんなに優秀でも採用はしませんでした。

会社側からすると面接の場は、自身の会社の現状を候補者の方に説明、お伝えして期待値とのギャップを埋める場でもありますので、自分が不愉快な思いをしてまで転職する必要もないかも知れませんし、その組織に自身が馴染めるかどうかについては、これから自分が長く身を置いて働くかも知れない場所ですから、逆に転職者側から積極的に根掘り葉掘り聞く事をお勧めします。