はじまる転職・外資系ITのキャリア (はじてん)

外資系IT企業への転職を機に四半世紀を過ごし、海外勤務も含めてキャリアのチャンスにも恵まれた後に、現在はFIRE生活を送っています。

「転職」か「残留」かの基準。

転職は、人生の方向性を大きく変えてしまうこともあるので、慎重にならざるを得ませんが、それが故、なかなか動けない人も多いのではないかと思います。

僕は、会社員時代に複数回、転職回数としては多めだったと思いますが、どれも良い転職に繋がった事が多かったと思います。そんな僕が転職を決める時に常に意識していた事は、

「その会社のポジションで自分が乗り越えなければならない課題を克服したか」

でした。また、

「今の会社で次の挑戦・自分の成長に必要な乗り越えるべき課題があるか」

も見渡した上で、

「留まっても現状維持、同じ事の繰り返しが見えている」

となれば、転職を考えていた様に思います。

昨今の転職ブームで「気に入らないと直ぐに転職」して、挙句、何のキャリアも積まないままに「ジョブホッパー」として自らの首を絞めてしまう人もいます。転職サイトや転職エージェントなどの人材紹介サービスは「人を動かしてなんぼ」の世界ですから、その人の長期的なキャリアに寄り添ってくれる訳ではありません。

古臭いのですが「石の上にも3年」が、功を奏する事もあります。僕の場合には、大体、3 ~ 5年程で転職を考える時期が訪れて、チャンスを逃すまい、と転職した時もありましたし、思い直して留まった会社もあります。

IT業界や会社自体に馴染めない、ブラック企業だと感じて精神的・肉体的苦痛を感じている様な場合には、3年と言わず、直ぐに環境を変える事を個人的にはお勧めします。

ただ、現状から目を背ける様に、逃げる様に、転職をしてしまうと、結局、転職先でも往々にして「同じ課題」が待ち受けていますし、結局「同じ苦労」をしてしまい、転職した意味がなくなってしまいます。

僕も、その当時の業務が辛いが故に、安易に転職をしたがために、転職して間も無くに転職先の会社でレイオフ(一時解雇)に遭い、結局、再度、別の会社への転職活動をする羽目になりました。

辛い状況の時ほど、逃れたい気持ちで焦りますし、転職先の会社の状況や自身のキャリアの立ち位置などの判断を見誤ってしまうのだと思います。

「転職」「自身の状態が良い時に」です。「自身を客観的に見られる程までは、辛い時期の課題を乗り越える」「現状では得られない次の段階の挑戦を求めて転職する」が大切に感じます。