はじまる転職・外資系ITのキャリア (はじてん)

外資系IT企業への転職を機に四半世紀を過ごし、海外勤務も含めてキャリアのチャンスにも恵まれた後に、現在はFIRE生活を送っています。

「バックグラウンドチェック」ありマス。

僕が勤めていた外資系企業の、特に大企業の多くでは、人材採用時に「バックグラウンドチェック」を実施しています。これは、その人の犯罪履歴の有無や、職務経歴書に記載の在籍確認などがなされますが、各会社から外部の専門業者へ委託して実施されうケースが多い様です。

僕が勤めていた会社では、これらは採用面接後に人事部門からの「内定」と同時に伝えられていたのですが、この「バックグラウンドチェック」の存在を知ってから

「実は、レジメ/職務経歴書に詐称があります」

と申し出られる方が年に1 ~ 2名はいました。一例の方は、1 ~ 2ヶ月程の在籍で転職を繰り返していたのですが、その点の記載は一切なく、長期に勤めていた会社のみが職歴として記載されていました。

バックグラウンドチェックが入ると当然それら短期間の在籍も明らかになる可能性がありますし、こうなると、どんなに面接で良い印象であっても「即NG」「内定取消」となります。

様々な事情で転職を繰り返してしまうと、確かに経歴も荒れますし「長期間勤務出来ないのかも」「気に入らなければ直ぐに辞めるかも」と、印象は悪いので、気持ちはわかりますが、自分の過去の行動には責任を持ちましょう。

「転職を繰り返した事よりも、それを詐称する事の方が、取り返しがつきません」

その様な状況であった背景・理由をしっかり説明できれば、企業側も良い人なら採用したいので、よっぽど素行に問題があると判断されない限りは、検討すると思いますし、まずは、正直に想いをしっかり伝えましょう。

中には「転職エージェントさんに言われて消しました。」などと言った人もいましたが、転職エージェント側は各企業でこれらの仕組みを持っている事は、当然認識しているはずなので、その様な助言はあり得ません。万が一、そのような助言をする転職エージェントなら、即お付き合いを辞めましょう。

また、仮に経歴詐称がバレずに入社出来たとしましょう。

「前はどこにいたんですか、何してたんですか」

「あ、その経験ってどこで学んだんですか」

などなど、同僚や上司とのコミュニケーションで都度、自分を誤魔化しながら過ごしますか?誰しも不遇な時期というのはあるものですし、自分をちゃんと貫いていたり、反省して改善していれば理解はされるものだと思っています。