はじまる転職・外資系ITのキャリア (はじてん)

外資系IT企業への転職を機に四半世紀を過ごし、海外勤務も含めてキャリアのチャンスにも恵まれた後に、現在はFIRE生活を送っています。

外資系IT「キラキラ」オフィス。

昨今は外資系IT企業だけではなく職場環境の改善・福利厚生の一環としてオフィス環境に投資する企業も少なくないですが、特に外資系ITの大企業ではメディアでも取り上げられるような「キラキラ」オフィスを構える会社も少なくありません。

僕が勤めていた会社でも「フリーデスク」や「ミーティングスペース」「カフェスペース」などなど「今時」の生産性が上がると言われるお洒落な家具や内装のオフィスで、フリードリンクや軽食も無償で提供されていたりしました。

コロナ禍で会社の方針として、完全在宅のリモート勤務になっても「オフィスに出社したい」と願い出る社員には家族や自宅の状況・環境による方も多かったですが、若い独身の社員は、これらのオフィス環境のメリットを享受したかった人が多かった様に思います。

まあ、それはそれで仕事環境としては良かったのですが、個人的には「コロナ禍」を機にその有り難みも少々薄れた様に感じます。コロナ禍で完全在宅でのリモート勤務で数年が経過してしまって以降は、そもそもオフィス出社が面倒に感じてしまいます。

昨今は、再度、オフィス出社を原則とする会社も増えてきている様ですので、再びオフィス環境が重視されて来るようにも思いますが、時代錯誤にならない様な体制も必要な様に感じます。

「キラキラ」であればあるほど、オフィスを維持するコストは当然、高額になる訳です。都心のオフィス街、著名な高層ビルにオフィスを構えて、お洒落な内装に飲食の設備には、相応の金額が毎日・毎月掛かる訳です。これを手放しで「ラッキー」などと享受できるのは、一部のおめでたい社員くらいなものかと思う瞬間もあります。

会社側からすると「従業員の会社への忠誠心(ロイヤルティー)」を高めるという目的が故ですので「出来るだけ長くオフィスに留まって高い生産性を発揮してほしい」「積極的に仕事に取り組んで稼いでほしい」が当然ある訳です。

会社によっては「オフィスにお金をかけるくらいなら、従業員の給与に反映したい」「健全な財務状況を出来るだけ維持して人員解雇をしない」という方針の会社もあります。

業績が落ち込めば「キラキラオフィス」を手放すのではなく「低評価な社員を解雇」しますし、それらのコスト分を、直接、給与に反映するのではなく、より会社の利益を生み出すための福利厚生として間接的に使用しているだけですから、安易に喜んだりもできません。

一概にどちらが良いとも言えませんが、一長一短は潜在している事は忘れずに勤めたいものです。