はじまる転職・外資系ITのキャリア (はじてん)

外資系IT企業への転職を機に四半世紀を過ごし、海外勤務も含めてキャリアのチャンスにも恵まれた後に、現在はFIRE生活を送っています。

「海外」で働くチャンスを掴む。

僕は、会社員をしていた30代前半、アメリカ本社のIT企業に所属していた時に、5年ほど海外(アジアとヨーロッパ)で働いていました。チャンスは突然、訪れました。ある日、一通のメールが届いたのですが、それは、以前勤めていた会社で、海外出張時に親しくして頂いた海外支社の同僚でした。

「私、転職して、これから新しいチームを立ち上げるんだけど、エンジニアを探していて、興味ないかな?」

とのことです。外資系企業で働き始めて様々な国の人と一緒に仕事をして来た身としては

「これは、またとないチャンス!」

に映りました。ただ、その時勤めていた会社は嫌いでなかったですし、同僚や上司とも円滑な良い環境でしたし、

「果たして自分が海外で働けるのか?」

という不安が募ります。英語も海外留学経験と、日本で外資系企業で働き始めてから、仕事では使い始めた程度です。悩んでいても始まらない、とメールには

「興味があるのでお話し聞かせてください。」

と返信し、それから、会社の事や仕事の内容、日本にも支社のあるアメリカ本社の企業でしたので、日本でのビジネス状況も確認しながら、海外支社の状況も根掘り葉掘り聞きました。お給料は日本円で考えるとダウンでしたが、それほど大きな差ではなかったので、

「これを断ると生涯、海外で働く事はないだろう」

と海を渡ることを決意しました。それからの5年間は、目に映るもの全てが新鮮で発見の日々に、目まぐるしくも充実した楽しい毎日でした。あの頃、お世話になった会社の同僚には本当に感謝しています。

その後、リーマンショックに世が見舞われた際に、レイオフ(整理解雇)されて日本に戻ってくるのですが、案の定、その後は、年齢を重ねた事もありますが、なかなか海外で働く、という挑戦をする機会はありません。

以前は海外の人々が日本へ出稼ぎの様な形で就労に訪れる事も多かったのですが、昨今の日本の経済状況においては、日本人も積極的に海外へ出てキャリアを積んだり、出稼ぎとして外貨を稼ぐ様に時代も変化してきています。また、多くの日本で成功を収めた起業家も、この先の日本の政治・経済を見据えて海外へ拠点を移す様な人々も増えている様に見受けられます。

僕は、海外で働いて暮らしてみて、その大変さも感じているので、自分が生まれた日本で暮らす事が一番の幸せだと考えていますが外国人で暮らす、というのは旅行や出張とは違って、体力も気力も必要な部分がありますが、機会に恵まれましたら、人生の視野を広げる大きなチャンスだと思います。

僕は、人脈から海外で働く機会を得ましたが、昨今は様々な海外での雇用機会を知るサービスも多くありますので、活用されるのも人生の豊かさを広げるチャンスかも知れません。