はじまる転職・外資系ITのキャリア (はじてん)

外資系IT企業への転職を機に四半世紀を過ごし、海外勤務も含めてキャリアのチャンスにも恵まれた後に、現在はFIRE生活を送っています。

「海外勤務」の日常。

僕は、とある外資系企業のアジアとヨーロッパのオフィスで通算5年ほど海外で働いていたのですが、その日常は「毎日が非日常」ですから、とても楽しいものでした。外資系企業の日本支社で働き始めてから「いつか海外で働けるかも」と言う微かな希望もありましたので、海外移住は夢が叶った瞬間でもありました。

ただ、僕は幸いにもそれぞれ暮らした国の文化や食事が肌に合ったので良かったのですが、人によっては辛い経験になってしまう事も有り得るのだと感じます。

僕は「異国の文化」に興味があって海外旅行でもいわゆる観光地にはそれほど興味もなく、街をぶらぶらしたり、あまり観光客がいない路地裏のレストランやバーに行ってみたり、書店やスーパーなどその土地の人々の暮らしを知る事が楽しみなので、海外移住して「暮らす」事には向いているタイプの人間です。

当然、仕事の仲間も現地の人々ですから新たな人脈とコミュニケーションも生まれて毎日がとても新鮮ですし、その土地の「歴史」や人々の「仕事観」「人生観」なども知ることが出来て発見の多い日々です。

どうしても知り合いもいなければ、人間関係が仕事中心にはなりがちですが、どこの国のどんな街でも日本人コミュニティーがありますので、不幸にもその土地の様々な風習に馴染めない状況となってしまった方は、言葉も含めて出来るだけ日本の方々と一緒に暮らしていくとストレスが少ないと思います。

ただ、日本企業が多く進出している国や都市では「駐在員」と「現地採用」の様々な待遇格差によってお互いに嫌煙したり、と言うなんとも虚しい状況を繰り広げていたりしますし、昔からそこに住まわれている方もまた異なる価値観だったりしますので、状況確認してから踏み出す事をお勧めします。

「外国人として他国で暮らす」のは旅行では全く見えない苦労もあります。苦手でなければ、大変な事もありますが一度、海外で働いてみるのも人生の豊かさを感じられる体験になると思います。

「旅行」で行くのは簡単ですが「働く」のは、それなりのキャリアや知識、技術を持ち合わせてこそ実現可能な経験ですし、日本に暮らす外国人の方々の大変さも身に染みて感じられる様になると思います。