はじまる転職・外資系ITのキャリア (はじてん)

外資系IT企業への転職を機に四半世紀を過ごし、海外勤務も含めてキャリアのチャンスにも恵まれた後に、現在はFIRE生活を送っています。

成果の「アピール」大事です。

僕はIT企業の中で、どちらかというと技術寄りの職種についていたことや、管理職時代もエンジニアを統括する組織だったので、余計に感じる部分もあるのだと思うのですが、エンジニア気質の人々って

「仕事の成果や能力のアピールが苦手」

な人が多いな、と思いながら働いていました。

僕自身「陰の努力」「見ている人は見ている」と言った考え方には好意を持っていて、ひけらかすように手柄をアピールしてくる人たちは正直、苦手です。しかし、外資系企業では、日本の中だけではなく海外の同僚とも競い合う環境ですので、そんな事は言って要られません。

海外勢は、どんな些細な事でも自身が成し遂げた事に関してはどんどん口に出し、成果をアピールしてきます。それらは決して「抜け駆けしたい」とか「マウントを取りたい」「認められたい」などの気持ちが先行したものではなく「言わなければ伝わらない、分からない」と言う考え方もありますし、様々な文化的背景を持つ多くの人々と働きながら、公平な評価を得るためには、必要なプロセスと認識されています。

「無言」イコール「YES」と理解されますので、何も言わなければ「同意」したものとみなされて話はどんどん進みますし、「意見がない」イコール「興味がないか、何も考えていない」と同じなので、意見や異論は、明言しなければなりません。

時には少々険悪な空気も否めませんが「仕事」です。輪を乱す事を悪とする「空気を読む」ばかりでは、良くならない事柄もあろうかと思います。人生の価値観が多様化する時代においては大切なスタンスだとも感じます。意見があるなら、主張はどんどんしていきましょう。

最初は、なかなかグローバルとの英語のミーティングの中で矢面に出て見解を述べる、と言うのも緊張しますし勇気が入りますが、逆に様々な意見を出し合う事が重要と考えている風土では、他人の意見を無碍に否定されると言う事もありません。

「声の大きな人の意見が通る」環境では、組織が少しずつ歪み始めますので、様々な立場の様々な意見を勘案して方針は立てられる事が大切だと心がけると自身の意見も貴重な考え方だと自身を持って前に出ることが出来るように思います。

また、自分の立場やその場の空気を重視してしまうと、腰が引けてしまいがちなので「議論の本質」を意識すると「組織の改善」「ビジネスの成長」「顧客の利益」などの視点から、冷静に意見を述べやすくなると思います。