はじまる転職・外資系ITのキャリア (はじてん)

外資系IT企業への転職を機に四半世紀を過ごし、海外勤務も含めてキャリアのチャンスにも恵まれた後に、現在はFIRE生活を送っています。

外資系ITの「転職」タイミング。

日本の外資系IT企業での勤務を希望される場合には、特に中途採用は多くの会社で「通年採用」となっている場合が多く「時期」というよりは、その会社の「業績」に依存して採用枠の多寡が変動していますので、一年の間でどの時期に転職を試みてもそれほど差はない様に思います。

ただ、外資系IT企業の採用枠は多くの場合「その四半期に割り当てられた予算」から募集をしている事が多く、四半期を跨いでしまうと採用枠が消滅してしまったり、早期に埋める様に急かされたりしています。

外資系IT企業では、どの会社でもクオーター(Q1 ~ Q4と記載されたりします)と呼ばれる一年の会計年度(FY:Fiscal Year)を3ヶ月毎の「四半期」分けた時間軸でビジネスのあらゆる数値や資源を管理します。

Fiscal Yearの始まりと終わりは会社によって多少異なりますが、1月 ~ 12月の場合もありますし、意外と多いのは2月始まりの翌年1月終わりでの会計年度です。この場合、「2~4月:Q1 / 5 ~ 7月:Q2 / 8 ~ 10月:Q3 / 11 ~ 翌1月:Q4」となります。

僕自身も採用に関わっていた時には、これら四半期内の初月には応募を開始して候補者を募り、2ヶ月目にはおおよその面接を終えて、3ヶ月目にはオファーを出さなければ四半期内の採用は間に合いませんでした。

そのため、特に外資系IT企業の場合には、その四半期内での採用を確定したい場合も多く、早期の転職を求められる可能性もあります。

転職者の観点で難しいのは、2社以上の企業の採用プロセスが進んでいる場合に、その内の1社からは内定通知があるものの、他社は未だ選考中の場合、全ての企業からのオファーが出揃うまで、待ってくれない事です。

背景は上記の様な事情ですが、企業側としては1日でも早く採用を確定させたい中、数週間も回答を保留されるのであれば、辞退の可能性もありますから、次点の方にオファーを出して採用を確定させる事を優先します。

僕自身の経験としても、オファーを出した候補者の方から、1か月ほど回答を保留された事がありますが、大変、困りました。

結局、他社が第一希望でそちらの結果を待ってから回答したいという「第一希望がダメなら滑り止めへ」という考え方で、その様な方に入社されても長く勤務される事は期待薄なので、早々に辞退の連絡が欲しかったのが正直な感想です。

その様な人っておそらく第一希望も合格はされずに、正に「二兎を追うもの・・・」になる可能性が高い様に個人的には思います。良いとこ取りできるほど、人生は甘くないでしょうし、転職はある意味「ご縁」ですから、そこは大切にした方が長い目で見ると良い事が多いと思います。

転職は能力だけでなく、タイミングも重要なので難しいですが、良い転職先に巡り合う事を願っております。ファイト〜!